ことしもお盆の季節が近づいてまいりました。
養運寺のお檀家様には7月のお盆のお宅と、8月のお盆のお宅と両方いらっしゃいます。
初めてお盆をお迎えするご家庭では、その飾り方、ご先祖様の迎え方に不安のある方もいらっしゃるかと思います。
難しく考えすぎると、「お盆・・・うちはいいね。」なんて結論に至ってしまうといけませんので
お盆は怖くないですよ!! こんな感じで大丈夫ですよ! というお供え例を掲載させていただきます!
まず。。
①ご先祖様を迎える精霊棚(しょうりょうだな)をつくります。
ちょうどいい大きさ高さのテーブルや台をご用意ください。
真菰(まこも)という敷物をテーブルに敷いてください。(スーパーなどで買えるお盆セットにも入っています)
笹竹でテーブルに結界をつくり、ほおずきを飾ればより本格的です。
ご先祖様がほおずきの中に帰ってくるという考えから飾られます。
②お花、ろうそく、線香立て、お供え物を備えてください。
☆ポイント☆ お供え物の中に、水の子(みずのこ)と呼ばれる きゅうり、ナスをさいの目に刻んだ物、お米、お水を混ぜ合わせたものを 蓮の葉などに盛り付けたものをお供えすると なお素晴らしいです。
水の子はすべての精霊の為のお供えで、普段供養してもらえない餓鬼(餓鬼は、普通の食べ物が呑み込めないように 喉を細くされてしまっている) でも食べることができるように細かく刻まれたお供え物です。
このような有縁の先祖だけでなく、すべての精霊に施すことでより一層の功徳を積むことができると考えられています。
③きゅうりで作った馬 (早くご先祖が帰ってきてくださいますように)
ナスで作った牛 (帰りは牛に乗ってゆっくり帰ってください)
を精霊棚の上や、玄関先に飾ります。
写真では、お盆セットにはいっていた馬と牛を使っています。
④盆提灯を飾る。 現在は、スペースの関係で省略されることが多いようです。写真も省略型。
新盆のご家庭は、白い無地の提灯を玄関先や軒先につるす風習もあります。ご先祖様への目印になるそうです。
⑤お位牌を仏壇から精霊棚へ移す。(極楽浄土からこちらの世界へ帰ってくるという考えより)
これで、ご先祖様をお迎えする準備が整いました。
⑥迎え火を焚く。 オガラを折って燃やします。
お盆セットに入っているものを使う場合は、迎え火で半分の量を燃やしてください。
残り半分は送り火の為にとっておいてください。
この煙を頼りに、ご先祖様が帰ってきてくださるそうです。
⑦あとは ご家族皆さんで手を合わせご供養くしてください。
ご先祖様とすてきなお盆をお過ごしください。
お盆の棚経(読経)をご希望の方は寺へ連絡をください!!
⑧16日午前中に送り火を焚く。
残りのオガラを燃やして、ご先祖様をお送りください。
また来年帰ってきてくださいね・・・。
◆よくある質問◆
Q お盆中はご先祖様が自宅へ帰ってきているので、お墓参りをしても無駄ですか?
A ご先祖様はいつでも、どこでも、手を合わせた先にいらっしゃいます。 お盆はご先祖様スペシャル感謝ウィークとして
ぜひお墓もお参りくださいね!
Q お盆中は仏壇は?閉めておくものですか?
A 極楽浄土は年中無休です。開けておいて大丈夫です。
是非 ご先祖様を大切に敬う風習でもあるお盆を後世へつないでいけますよう、各ご家庭でできる範囲でお盆をお勤めください。